ユースライフ(黒ウコン)
若さと気力を保つ黒ウコン!
黒ウコンとは
『黒ウコンは別名「黒生姜」とも呼ばれるショウガ科、バンウコン属の植物です。原産地タイでは古くより滋養強壮、体力回復、疲労回復などの目的で用いられてきた伝統食材で、主な活性成分はポリメトキシフラボノイドといわれています。』
注目を集めている黒ウコンの働きには、抗肥満効果・インスリン抵抗性改善、抗酸化作用、抗糖化作用、長寿遺伝子SIRT1活性化作用などがあります。
黒ウコンの期待される働き
- 抗肥満効果
- インスリン抵抗性改善
- 抗酸化作用
- 抗糖化作用
- 長寿遺伝子SIRT1活性化作用
など
抗肥満効果・インスリン抵抗性改善
黒ウコンエキス末を与えたマウスにおいて、内臓脂肪蓄積抑制作用・体重増加抑制作用を確認しました。またメタボリックシンドロームの引き金となるインスリン抵抗性改善作用確認しました。
抗酸化作用
黒ウコンにはポリフェノールが多く含まれるため抗酸化作用が期待されます。
2012年にリリースされた論文には、健常高齢者にK. parvifloraを8週間摂取してもらい健康フィットネスと抗酸化状態におけるポジティブな調節効果が表れたことが記されています。健康に関与する身体フィットネスは、年齢とともに低下しますが、酸化ストレスがこれに関与している事が報告されており、抗酸化物質によって身体フィットネスにポジティブな影響が及ぼされると考えられています。K. parvifloraは、さまざまな運動試験でスカベンジャー酵素活性の増加とマロンジアルデヒドレベルの低下、そしてパフォーマンスの向上を示しました。
抗糖化作用
アミノグアニジンとの比較研究により黒ウコンの抗糖化活性が観察されています。
2014年にリリースされた論文「Potent SIRT1 Enzyme-stimulating and Anti-glycation Activities of Polymethoxyflavonoids from Kaempferia parviflora 」によると、K.パルビフローラ抽出物の抗糖化活性は、臨床抗糖尿病薬であるアミノグアニジンよりも7倍有効であり、かつこの抽出物から単離された2つの主要なポリメトキシフラボノイドである3,5,7,3′,4′-ペンタメトキシフラボンおよび5,7,4′-トリメトキシフラボンは試験したポリメトキシフラボノイドの中で最も強い抗糖化活性を示した事が観察されています。
抗酸化+抗糖化=抗老下とよく言われますが、黒ウコンは
さらに長寿遺伝子START1の活性化作用をプラス
長寿遺伝子SIRT1活性化作用
Sirt1の酵素活性を高めるものとしては「レスベラトロール」が知られていますが、黒ウコン由来のポリメトキシフラボノイドがレスベラトロールよりも効果的に「長寿遺伝子」Sirt1を活性化しました。
Sirt1とは
「長寿遺伝子」産物であるSirt1は老化関連疾患の予防に関与する重要な酵素として知られています。Sirt1の酵素活性を高める化合物として赤ワインに含まれる「レスベラトロール」がよく知られており、「フランスでは、動物性脂肪を多く摂取しているはずなのに、心筋梗塞になる人が少ない」というフレンチパラドックスの謎を解く物質として提唱されました。その後、黒ウコンKaempferia parviflora 由来のポリメトキシフラボノイドは、レスベラトロールよりはるかに強い活性を示すことが、東京大学大学院農学生命科学研究科の永田教授らの研究により明らかになりました。
NAD+依存性脱アセチル化酵素であるSIRT1は、がんや加齢関連疾患の予防など、いくつもの生理学的利益をもたらす重要な調節因子です。SIRT1は、サーチュイン活性化化合物であるSTACによって活性化されます。2021年リリースの論文「Quercetin 3,5,7,3′,4′-pentamethyl ether from Kaempferia parviflora directly and effectively activates human SIRT1」では、タイの黒ショウガ、ケンフェリア・パルビフローラ由来の天然STACであるケルセチン3,5,7,3′,4′–ペンタメチルエーテル(KPMF-8)が、SIRT1と直接相互作用し、蛍光生成部分を持たない天然基質ペプチドであるAc-p53ペプチドとSIRT1との結合親和性を高めることによりSIRT1活性を刺激することが報告されています。この論文によると、SIRT1とAc-p53ペプチドとの結合親和性は、KPMF-8によって8.2倍増強されましたが、レスベラトロールによってはわずか1.4倍でした。KPMF-8のSIRT1への特異的結合部位は、主にSIRT1のN末端ドメインのヘリックス2-ターン–ヘリックス3モチーフに局在しています。MCF-7細胞の細胞内脱アセチル化酵素活性は、細胞培地に添加したKPMF-8では1.7倍促進されたのに対しレスベラトロールでは1.2倍しか促進されませんでした。この研究は、KPMF-8がレスベラトロールよりも効果的にSIRT1を活性化することを明らかにしています。
また2014年にリリースされた論文「Potent SIRT1 Enzyme-stimulating and Anti-glycation Activities of Polymethoxyflavonoids from Kaempferia parviflora 」によるとKパルビフローラ抽出物は対照群と比較して、SIRT1触媒活性を20g/mLおよび100 g/mLでそれぞれ8倍および17倍上昇させたことが記されています。またこの抽出物から単離された2つの主要なポリメトキシフラボノイド、3,5,7,3′,4′-ペンタメトキシフラボン(4)と5,7,4′-トリメトキシフラボン(5)は、これまで最も強力な天然SIRT1活性化剤とされてきたレスベラトロールよりもそれぞれ4倍、5倍強力である事が観察されました。
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