ユースライフ(マカ)

アンデスの女王 マカ

マカとは

『約2000年前にペルー・アンデスの原住民によって栽培が始められたマカは、栄養価が高く「アンデスの女王」ともいわれています。古代インカ帝国時代には マカは特権階級の食べ物として扱われ、兵士への活力源やスタミナ補給としても用いられました。』

マカは、標高4000mにも及ぶ南米ペルーのアンデス山脈に自生するアブラナ科の植物で、根の部分に栄養が凝集されています。

マカは一度植えるとその後数年は土地がやせてしまい作物が育たなくなると言われますが、その理由はマカが土壌から栄養をありったけ吸いあげてしまう為だそうです。それほどまでに栄養の詰まったマカにはさまざまなアミノ酸をはじめ、鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛などのミネラル、ビタミン等が豊富に含まれています。その中でも、マカに含有される「グルコシノレート」は様々な生理活性において重要な役割を担っており、持久力増強作用、疲労抑制作用、体重増加抑制作用といった働きが明らかになっています。

その他にもマカ抽出物を用いた研究では、女性における更年期障害予防効果や血流改善による冷え性の改善作用などの様々な効果が示唆されています。

マカの期待される働き

  • 性欲減退改善
  • 生殖能力増強
  • 更年期障害緩和
  • 冷え性改善
  • 持久力増強
  • 疲労軽減
  • 抗肥満

など

性欲減退・生殖能力改善

研究により、マカは性欲減退男性に利益をもたらす可能性が示唆されています。

2020年に行われた無為無作為化プラセボ対照パイロット試験では、12gのマカを12週間摂取すると、プラセボ治療と比較して、精液濃度が大幅に改善されることがわかりました。

また、抗うつ薬により性機能障害を持つ45人の女性を対象とした2015年の研究ではプラセボと比較して性機能と性欲が有意に改善されることがわかりました。

更年期障害症状の緩和

一部の研究では、マカがほてりや睡眠障害などの症状を緩和することで更年期障害に悩む人々に利益をもたらす可能性を示唆しています。

また、2014年に行われた研究ではマカのエタノール抽出物の高用量がエストロゲン欠乏性骨量減少の予防に有効であることを示しました。

疲労軽減

また、2022年の研究では、マカ抽出物が疲労を軽減できる可能性があることが示されました。

本研究では、マウスの体重負荷遊泳試験を用いて、マカ化合物製剤の抗疲労効果を評価しました。マカ化合物製剤は、エネルギー代謝を調節することにより、行動テストにおける前肢握力とロータロッドテストを有意に改善しました。

微生物機能解析の結果、マカ化合物製剤はアミノ酸代謝分解、テルペノイド・ポリケチドの代謝、炭水化物と脂質の代謝、エネルギー代謝を亢進させることで、運動疲労を改善する可能性が示唆されました。

研究情報
  • IgG含有乳清タンパクによるO157、サルモネラ菌、非定型抗酸菌の感染防御力
    生乳由来IgG高含有濃縮乳清タンパクによるO157、サルモネラ菌、非定型抗酸菌の感染に対する防御力
    Enriched bovine IgG fraction prevents infections with Enterohaemorrhagic Escherichia coli O157:H7, Salmonella enterica serovar Enteritidis, and Mycobacterium avium

  • ノコギリヤシ色素の肝細胞がんへの補助療法の可能性
    New Natural Pigment Fraction Isolated from Saw Palmetto: Potential for Adjuvant Therapy of Hepatocellular Carcinoma

  • ノコギリヤシ色素の血管新生抑制効果
    Red pigment from Saw palmetto: A natural product for potential alternative cancer treatment

  • CBP Facilitate Osteogenesis through Activation of the JNK-ATF4 Pathway
    CBPのJNK-ATF4経路活性化による骨形成促進
    CBP Facilitate Osteogenesis through Activation of the JNK-ATF4 Pathway

  • CBPの骨密度に対する上昇効果の検証
    乳清活性タンパク質 (Concentrated-Bovine Protein; CBP) の骨密度に対する上昇効果の検証

  • 初乳による人間の骨の成長と発達を促進する可能性
    初乳による人間の骨の成長と発達を促進する可能性
    Effect of a Growth Protein-Colostrum Fraction on Bone Development in Juvenile Rats

  • 濃縮乳清タンパク質(CBP)の効果:骨芽細胞増殖と骨代謝の促進作用
    濃縮乳清タンパク質(CBP)の効果:骨芽細胞増殖と骨代謝の促進作用
    Effects of Colostrum Basic Protein from Colostrum Whey Protein: Increased in Osteoblast Proliferation and Bone Metabolism

  • 血管新生阻害活性を有するサメ抽出脂質のメカニズムと臨床への応用
    An Ethanolic extract from a shark having potent anti-angiogenic activity: its anti-angiogenic mechanism and clinical application

  • サメ抽出脂質によるがん増殖や転移の抑制
    Shark Lipids for Treatment of Malignant Diseases

  • サメ抽出脂質による悪性疾患治療
    Inhibition of Cancer Growth and Metastases by Preparations Based on Shark Oil

  • レプチンは虚血誘発性網膜血管新生を刺激する
    レプチンは虚血誘発性網膜血管新生を刺激する
    Leptin Stimulates Ischemia-Induced Retinal Neovascularization

  • 脂肪組織と血管新生の関係
    脂肪組織と血管新生の関係
    Angiogenesis in an in vivo model of adipose tissue development

  • サメ抽出脂質の抗腫瘍効果
    機能性食品(アガリクスタケ、タモギタケ、ヤマブシタケ、アラビノキシラン、サメ軟骨、およびサメ抽出脂質)の摂取がマウスL M 8 Dunn 骨肉種移植腫瘍の成長に及ぼす効果

  • 紫外線照射によるシワの発生と血管新生の形成
    紫外線照射によるシワの発生と血管新生の形成
    Targeted Overexpression of the Angiogenesis Inhibitor Thrombospondin-1 in the Epidermis of Transgenic Mice Prevents Ultraviolet-B-Induced Angiogenesis and Cutaneous Photo-Damage